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砂漠と緑の競演

新疆ウィグル自治区

第12回

五彩灘

INDEX

  1. 砂漠と緑の競演【五彩灘】

中国の国土はまるで角の生えた牛の頭部のようでもある。右の角は内モンゴルと黒竜江、左の角は新疆北部だ。そして両方の角の間にモンゴル国が挟まっている。左の角の最北の街が阿勒泰と布爾津である。布爾津から西に24㎞、エルテイシ河畔に五彩灘がある。川を挟み向こうは緑の森、こちらは赤茶けた岩の砂漠である。緑の森を北に進めば「最後の浄土」のカナスに入ってゆく。赤茶けた岩のずっと向こうにはジュンガル盆地の砂漠が拡がる。間を流れるエルテイシ河はまるでこの世とあの世を分ける“三途の川”のようでもある。あるいは浄土に入っていくために身を浄めるための“五十鈴川”なのか。
朝早く岩山に登れば新疆の地平の向こうから昇る日の出、夕刻にはアルタイの山に沈む夕日が見れるに違いない。エルテイシ河を赤く染め、褐色の大地をさらに赤く染めてシベリアの大平原へと沈む夕陽。その風景を考えると夕陽を見に再びこの地を訪れたいという想いがわいてくる。

旅案内

五彩灘を流れるエルティシ川はオビ川の源流で二つの川の長さは5,570㎞。世界5位の大河である。そして五彩灘の海抜は僅か480mである。「水は方円の器に従う」の言葉があるが、そんなに少ない高低差であるにも関わらず5千m以上の距離を悠然と水は流れてゆく。あせらずに我慢をして一日一日を積み重ね、素直に我が身を委ねれば、いつかは大海に注ぐということをエルティシ川が教えてくれているようだ。

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