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木里(muli)王国(ジョセフ・ロックの足跡を訪ねて)5
INDEX
- 木里(muli)王国(ジョセフ・ロックの足跡を訪ねて)【雅安から木里へ】
- 木里(muli)王国(ジョセフ・ロックの足跡を訪ねて)2【長海子1】
- 木里(muli)王国(ジョセフ・ロックの足跡を訪ねて)3【長海子2】
- 木里(muli)王国(ジョセフ・ロックの足跡を訪ねて)4【木里大寺】
- 木里(muli)王国(ジョセフ・ロックの足跡を訪ねて)5【都魯村、呷洛村】
亞丁(yading)登山のため山ガイドのチベット族の尼莫(nimo)さんの家に泊めてもらった。ニィモさんの家は水洛河が流れる都魯村にある。木里から都魯(doulu)村への道路は途中、稲城方面に行く道と亜丁の山を隔てた反対側に位置する都魯村に行く道に分かれる。稲城への道をかなりの時間、走ってから道を間違えたことに気づき、戻ろうか、そのまま進み、表側から亜丁に向かおうかと迷ったが、結局引き返し、かなり遅い時間にガイドのニィモさんの家に着いた。
奥さんとお母さんが夕食の支度をして、遅い時間にも関わらず待っていてくれた。早速チベットのバター茶をいただいた。居間には天井まで届くすばらしい彫刻の木彫家具があった。家はチベット風の建物で1階に居間、台所などがあり、寝室は2階、泊まった部屋は広く、応接間を兼ねた部屋だった。トイレもシャワーも母屋から離れた庭の一角にあり、夜中、真っ暗な中をトイレに行き、子供の頃の祖父の家を懐かしく思い出した。朝、起きると庭には一面、とうもろこしが干されていた。
朝、ニィモさんの家を出発し、都魯村のさらに奥の登山口がある呷洛(galuo)村に行った。ガイドのニィモさんは馬とともに先に出発し登山口で合流した。呷洛村は米国の探検家、人類学者、植物学者であったジョセフ・ロックがしばらく暮らした地とも言われる。丘の上に、ジョセフ・ロックが暮らしたという小屋跡があった。