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廬山会議の歴史の地を訪ね五老峰を登る3

江西省

第44回-3

五老峰

INDEX

  1. 廬山会議の歴史の地を訪ね五老峰を登る【廬山1】
  2. 廬山会議の歴史の地を訪ね五老峰を登る2【廬山2】
  3. 廬山会議の歴史の地を訪ね五老峰を登る3【五老峰】

廬山の東南に聳える五老峰に登った。あいにく鄱陽(ポヤン)湖は霞んで見えなかった。五老峰は五つの岩峰が並ぶ山で最も高い峰は海抜1,463mである。遠くから見ると5人の老翁が座しているように見えその名がついた。また古来、中国の易学、星象(古代思想の星座の明暗、位置などで人の運命を占う卦)の創元の山とも言われる。漢詩には山や高楼に登り詠まれた詩も多い。中原(河南省の洛陽や開封など黄河中流域の広大な平原)を大河が流れていく雄大な風景を見ていると自然と詩が生まれたのだろう。李白にも影響を与えたと言われる陳子昻の幽州台に登る、の詩は「前不見古人 後不見来者 念天地之悠悠 独愴然而涕下」(自分の前にも後にも人はいない、ただ天地の悠悠たる様を想い、一人悲しく涙が落ちる)と詠っている。幽州台は北京の近くであるが、五老峰の頂からはるか長江が大平原をながれていくのを見て古の賢人もきっとそのような想いになり、そこから易学が生まれたのかもしれない。唐代の白居易にも廬山を詠んだ詩がある。「香炉峰雪撥簾看 匡廬便是逃名地」(簾をあげ香炉峰の雪を見る、廬山は世間を気にせずおられるところだ) 官吏だった白居易が廬山のある九江に左遷された時の詩の一節である。

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中国にも100名山という呼び名はある。しかし日本の100名山とは感覚が少し違う。歴史的、仏教的に価値のある山が重視され必ずしも山の姿、自然景観を主に選んではいない。例えば蘇州にある虎丘も100名山とされている。虎丘はその名の通り丘で宋代の詩人、蘇東坡の詩にもある歴史名所である。広東省の広州市の中心にある白雲山も広州人が憩う公園である。甘粛省の崆峒(コウドウ)山はシルクロードの要塞だった。日本的な意味の100名山は“最美100座名山”とかで呼ばれるようである。

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