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野焼きの煙たなびく桃源郷と嶺南建築古鎮2

広西壮族自治区

第42回-2

黄姚古鎮

INDEX

  1. 野焼きの煙たなびく桃源郷と嶺南建築古鎮【百里水墨画廊】
  2. 野焼きの煙たなびく桃源郷と嶺南建築古鎮2【黄姚古鎮】

黄姚古鎮は宋代からの千年古鎮である。石畳の細い路地に沿って古い家々が並ぶ趣のある古鎮街だった。黒煉瓦と木造の家は嶺南建築様式と言われ、その一つ、清代道光年に建てられた郭家大院は200年の歴史があり、中庭には二つの円形の門が向き合う。円形門は中国の庭園でよく見るが「圓門」と呼ばれる。圓門を通してその向こうの風景を見るのも楽しい。中国古建築の門は実に多彩である。多くの門に装飾や文字がある。彫刻で忠、考、仁、義や福、禄、寿、喜などを図案化した扉をよくみかける。装飾がある丸い金属の輪が扉の両側についた門もある。飾りと開門の合図に使うのだろうか。中国でも門は富や威厳の象徴でもあったようだ。北京の四合院には“蛮子門”と呼ぶ四合院とわかる門がある。圓門にはどんな意味があるのだろうか。圓(円)は中国では吉祥や富につながる。円は視覚的にもおだやかな感がある。だから庭園でよく見るのだろうか。日本の茶道では茶室に入るのに高さが普通の扉の半分もない躙戸という戸を姿勢をかがめて入る。いつも圓門をくぐる時、もっと丸く穏やかになれと諭されているような気がする。

旅案内

黄姚古鎮は広西壮族自治区の賀州市から40㎞、桂林からだと200㎞ほどにある。古鎮の中に先祖を祀る廟と楼閣、古木が多いことで知られる。「東門楼」という清代初年に建てられ乾隆2年、1737年に再建された古い門が残る。また古鎮を流れる小川に架かる明代のアーチ状の石橋“帯龍橋”が有名である。夕刻雨が降り、濡れた石畳に射す提灯の灯りが印象的だった。

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