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四姑娘山、大峰を登る2
INDEX
- 四姑娘山、大峰を登る【長坪溝、枯樹灘】
- 四姑娘山、大峰を登る2【四姑娘山鎮から大本営ベースキャンプへ1】
- 四姑娘山、大峰を登る3【四姑娘山鎮から大本営ベースキャンプへ2】
- 四姑娘山、大峰を登る4【四姑娘山鎮から大本営ベースキャンプへ3】
- 四姑娘山、大峰を登る5【大峰山頂】
二日目、朝早く四姑娘山鎮を出発し16㎞先の大本営キャンプ地への山道を登る。四姑娘山鎮の海抜は3,150mほど、大本営は4,379m、大峰が5,025mで高低差1900mを二日かけて登る。以前に同じ四川省の稲城亜丁で5千mほど、また雲南省の玉龍雪山で4,670mの高度の経験があるので大丈夫だろうと思いながらも、その時と比べてはるかに長い距離を歩かねばならない。大丈夫かなという不安と馬を使わずに自力で登って頂上からの日の出をみたいという期待が入り交り、心中は複雑である。登山には麓の村に暮らす蔵族ガイドが馬二頭を従え同行した。一頭に荷物を載せ、一頭は疲れて歩けない時の救護用である。だがその一頭には同行の李明君が麓から乗って大本営キャンプまで行く。しばらく登ると、鍋荘坪という台地に着いた。昔、周辺100㎞に暮らすチベット族は正月の三日に、着飾った服を着て、赤いシルクを着せた馬に乗ってこの台地に集まり四姑娘山を遥拝して歌を唄い踊ったという。赤い布を着た白馬にまたがり尾根を駆けるチベット族。映画のようなシーンが目に浮かべながら尾根筋を歩いた。