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峡幽神秘、五絶の世界2

湖南省

第22回-2

天門山2

INDEX

  1. 峡幽神秘、五絶の世界【天門山1】
  2. 峡幽神秘、五絶の世界2【天門山2】
  3. 峡幽神秘、五絶の世界3【張家界】

湖南省の常徳の街は武陵とも呼び、張家界のある武陵源への玄関口である。昔、晉の時代、武陵の漁師が川を上り見知らぬ山峡にたどりついた。そこには桃の花が咲き乱れていた。さらに進むと見たこともない姿や顔をした村人が住む村に出て歓待してくれた。村人に聞くと昔、戦を逃れてこの地にたどり着き、以来一歩もこの地を出たこともなく今がどういう時なのかもわからないという。美しい桃の花に囲まれ平和に暮らす村人に感激し、その後、再び村に行こうとしたが行く道もわからなかったという。その故事から村を「武陵桃源」と呼びユートピアの「桃源郷」の言葉の由来となった。常徳の街の近くに桃花源という地がある。桃花山という桃の花の名所があり春には桃の花が咲き乱れる。
天門山と武陵源を歩いていると「桃源郷」の真っただ中に来た。そんな思いがする。
天門山の背後に回り、静かな村々をめぐった。菜の花で黄色くなった棚田、その向こうに霞む天門山。そこはまさに「桃源郷」だった。

旅案内

その朝、天門山は雲に隠れていた。バスで急峻な崖路を登れば雲が切れで天門洞が見えた。雲の中を歩いて天門山に登り目の前に現れた大きな洞を見た昔の人はどんな驚嘆の声を発しただろう。茫然とただ立ち尽くすばかりだったのか。天門洞を雲が吹き抜けるのを見た人は“天門吐霧”“天門灵光”(霊光)と称えた。それを見た人はきっと地にひれ伏して祈っただろう。あいにくその日は雲が流れるのを見ることはできなかったが、天門山から下を見るとバス道が絵を描いたように崖路に見えた。

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