感動中国100 記事一覧
-
第55回
母なる黄河を渡り国道345号を行く国道345号と黄河
瑪曲から久治への途中、天下黄河第一湾の大橋を渡る。黄河の河畔の草原で恋人同士が黄河を見ながら休んでいる。母なる河、雄大な黄河を前に恋人が語り合う。なんと絵になる素晴らしい光景だろうと思いながらシャッターを切る。こちらの様子に気づいたのか手を振って答えてくれた。
-
第54回
チベット族と回族が平和共存する聖なる地郎木寺
郎木寺は甘粛省甘南藏族自治州碌曲県及び四川阿壩藏族羌(チャン)族自治州にある。 街の中を白龍江が流れ、二つのチベット仏教寺院が白龍江をはさみ向かい合っている。 江北にあるのは江北賽赤寺、別名達倉郎木賽赤寺とも呼び、郎木寺は四川の名称である。江南には甘粛に属する木格尓底寺、別名達倉郎木格尓底寺がある。
-
第53回
神仙が住む天上のツァガナ扎ガ那(ツァガナ)
甘粛省の南にある迭(シュアン)部の街から30㎞ほど道路を走ると目の前に迫力ある大きな岩山がたくさん見えてくる。その岩山の真下に村がある。村は海抜2,700~3,300mにあり、周囲の山の最高は海抜4,500mある。それが扎ガ那、ツァガナ(zhagana)で甘粛省甘南藏族自治州迭部県にある。
-
第52回
感動溢れる仙境の阿壩藏族羌(チャン)族自治州若尓盖(ルァルガイ)大草原
若尓盖大草原にある「黄河九曲第一湾」は雲瑞天堂、雲の中の天堂とも言われ、最も美しい黄河の景観の一である。第一湾を眼下に見下ろす丘の上からの夕陽の美しさ、黄昏夕照は眞に天堂である。黄河九曲第一湾で黄河と白河が合流している。
-
第51回
チベットの愛に育まれた世界自然遺産九寨溝
五彩池の透き通ったブルーと翡翠のような緑の水、九塞溝はまさにチベットの愛によって生まれた神の世界の造形だった。鏡のような湖面に倒木が浮かび、その木の上に、華道の心得ある人が植えたかのように草木が茂っている。 五彩池は“九寨之眼”とも言われ小さいながらも九寨溝で最も美しい湖。浅いように見えるが水深は6.6mある。水は地下水で冬も凍らない。太陽と藻、カルシユムなどで五彩に輝く。
-
第50回
仙境の翡翠池黄龍溝
黄龍は四川省阿壩藏族羌族自治州松潘県にある。黄龍風景区は700㎢におよぶ広大な地域で海抜1700mから5,588m、最高峰の山は岷山山系の主峰雪宝頂である。雪宝峰は現存する中国の氷河の最東の地点で年中、雪に覆われている。黄龍風景区の中には主要景区の黄龍溝の他に丹雲峡や牟尼溝、西溝などの美しい景観の地域がある。その中でも黄龍溝は4.3㎞ほど続く石灰岩の白、黄土色と澄んだブルー、翡翠色の水の“棚田”や滝が続き“人間瑶池“人間仙境”、“世界の翡翠”とも言われる。
-
第49回
納西(ナシ)族の故郷を歩く麗江三古鎮
麗江三古鎮は青蔵高原と雲貴高原の接点に位置する。三古鎮で最も古く、納西(ナシ)族が最初につくった古鎮、麗江の市街から北に8㎞にある白沙古鎮を訪ねた。古鎮から見上げると圧倒される迫力で玉龍雪山が眼前に迫る。三古鎮で最も素朴さが漂い静かな雰囲気に浸れるのが白沙古鎮である。いつ頃に建てられたのだろうか黒瓦の大きな屋根の布の店の屋根のカーブが空と一体となりなんとも言えない存在感をかもしだしている。
-
第48回
茶馬古道に聳える聖なる雪山香格里拉(シャングリラ)石卡雪山
山頂へのロープウェイが突然止まり、どうも点検をしているらしい。少し不安だったが、おかげで途中の素晴らしい風景をゆっくり楽しむことができた。石卡雪山の中腹には杜鵑花(シャクナゲ)の広大な林が拡がり、杜鵑村という村もある。季節にはサクラソウだろうか、黄色の錫金報春(プリムラ)や瑞香狼毒というジンチョウゲの花が咲く。中腹の亜拉青波草原は牧草の質がよく、良いヤクの乳がとれる。
-
第47回
シャンバラを歩く阿布吉措
登山道を登りきるとチベット仏教の五色の祈祷旗、タルチョ(風馬旗)が風になびき出迎えてくれた。その向こうが阿布吉措(アプチソ)である。アプチはチベット語で神秘の、ソは湖で神秘の湖である。阿布吉措を見下ろすところまで登って見えた360度の風景は言葉で表せないほどの素晴らしい景色だった。当日はあいにくの曇り空、青空のもとではどんな風景になるのか、案内をしてくれたチベット族ガイドのབློབཟངཕུནཚོགས(拉茸批楚)さんに聞くと、彼は青空の下の阿布吉措の写真を送ってくれた。