2018年秋 岡山県、鳥取県、下蒜山・那岐山
日本の西、中国地方の岡山県と鳥取県の境に蒜山高原があります。蒜山高原には蒜山三山と呼ばれる上蒜山、中蒜山、下蒜山の三つの山があり尾根で繋がっています。2018年の晩秋,下蒜山に登りました。その日はあいにく曇り空、登り始めると次第に空に雲が拡がり、山頂は小雪が降っていました。急いでおりかけた時、頂上近くで誰かが演出したように山の風景が変わり始めました。感動の一コマでした。そして下山を始めると、雲の切れ間から金色の蒜山を見ることができました。下蒜山に登った翌日、近くの那岐山に登りました。前日とは異なり麓は紅葉が美しく、おだやかな山容の那岐山の頂上からは360度、遠くは四国や京都の山々まで望むことができました。
2018年夏 三重県、高見山・三峰山
日本の近畿地方、奈良県と三重県の県境に高見山と三峰山という冬の霧氷で有名な山があります。冬、日本海から吹き付ける風が琵琶湖を通り、そのまま高見山、三峰山にぶつかるので美しい霧氷が現れます。
高校2年の時、学校の友達と高見山の麓の渓谷に行き、朽ち果てた山小屋で泊まった思い出があります。沢で釣をして塩焼きで食べた魚の美味しかったことを覚えています。
その時が人生で初めての山登りだったでしょうか。その時の服装は、体操の時間にはく白のだぶだぶのトレパンと白の運動靴姿でした。それから登山靴やリュックやテントを買いましたが、現在の山の服装や道具とは比較にならないほどの、時代がかったものでした。テントやリュックは今とは比べようもない重さで、おまけに夜露に濡れて、翌日は重くなります。
そんな思い出の高見山に55年ぶりに行きました。
そして翌日、高見山の向かいの三峰山に登りました。
2018年夏 長野県、仙丈ケ岳・木曽駒ケ岳
日本にはスイスアルプスにちなんで名づけられた日本アルプスの山々があります。日本のほぼ真ん中あたりの長野県はアルプスの県で北には槍ヶ岳、穂高の山々、さらに乗鞍岳、そして南の方に南アルプスがあります。仙丈ケ岳はその優美な姿から南アルプスの女王とも呼ばれる美しい、おだやかな佇まいの山です。夏、仙丈ケ岳に登りました。林道をバスで行き、北沢峠から登り始めると左手、遠くに富士山が見えてきます。尾根筋から前に見える仙丈ケ岳は、慈母のような姿でした。仙丈ケ岳に登り、林道を戻る途中、バスのすぐ横で熊が見送ってくれました。その翌日、駒ヶ根から木曽駒ケ岳に登りました。木曽駒ケ岳は麓からバスとロープウェイで有名な千畳敷カールまで行くことができます。地元の人には、子供の頃、学校行事で千畳敷カールまで歩いて登り、その過酷さで山が嫌いになり、まだ一度も千畳敷カールから先には登ったことはないと言う人もいます。
その日めずらしいほどの青天に恵まれ、千畳敷カールには黄色い花が咲き、駒ケ岳からはすぐ近くに木曽御岳山の華麗な姿が望まれ遠く、北アルプス、乗鞍もはっきりと見ることができました。日本にも駒ケ岳のような素晴らしい山々があります。山登りが苦手な人でもロープウェイに乗ればすばらしい風景に出会えます。ぜひ一度、訪れることをお勧めします。