2017年秋 奈良県、曽爾高原
2017年秋 鳥取県、大山と中蒜山
日本に山陰という地域があります。日本列島は大きく分けて東日本と中部日本、西日本に分かれますが、西日本の日本海に面した地域を山陰地方と呼び、その1つの県、鳥取県の西にひときわ秀麗な山が日本海に向かい聳えています。それが大山です。その日、大山は雲におおわれ、頂上は小雪が舞っていました。頂上から日本海を見たいと思いましたが、見えたのは寒々とした霧氷の風景でした。しかし下山途中、次第に雲も上がり、振り返ると大山の華麗な山容を見ることができました。大山の南麓には高原あり、秋には大山を見ながら見事が紅葉を楽しむことができます。その高原はさらに大山東南の上蒜山、中蒜山、下蒜山の蒜山三山の麓の蒜山高原に続いています。大山に登り、翌日、中蒜山に登りました。登山口付近から見た錦秋の蒜山高原は思い出に残る日本の秋でした。
2017年夏 奈良県、大峰山系、稲村が岳
京都、大阪のさらに南、奈良から紀伊半島の南、和歌山、三重に至る地域を古くから「熊野」と呼んでいます。桜で有名な「吉野」や「高野山」は熊野への玄関です。熊野には、世界遺産の「熊野古道」があります。石畳や木の根道の古の風景が今も残り、熊野は山岳信仰の地です。紀伊半島の真ん中には近畿の屋根とも呼ぶ「大峰山系」があり、日本有数の雨の多い地域で、渓谷美で知られています。私は高校時代に大峰山系の美しさに魅せられ、何度も弥山川という渓谷を登り大峰山系主峰の弥山や八経ヶ岳、釈迦ヶ岳に登りました。渓谷の途中でテントを張り、そこで見た星空の美しさは今も瞼に浮かんできます。それから50数年たち、再び弥山川を登り、若き日の想い出に浸りたいと今、考えています。手始めに大峰山系の一つ、稲村が岳に50数年ぶりに登りました。