2018年夏 長野県、仙丈ケ岳・木曽駒ケ岳
日本にはスイスアルプスにちなんで名づけられた日本アルプスの山々があります。日本のほぼ真ん中あたりの長野県はアルプスの県で北には槍ヶ岳、穂高の山々、さらに乗鞍岳、そして南の方に南アルプスがあります。仙丈ケ岳はその優美な姿から南アルプスの女王とも呼ばれる美しい、おだやかな佇まいの山です。夏、仙丈ケ岳に登りました。林道をバスで行き、北沢峠から登り始めると左手、遠くに富士山が見えてきます。尾根筋から前に見える仙丈ケ岳は、慈母のような姿でした。仙丈ケ岳に登り、林道を戻る途中、バスのすぐ横で熊が見送ってくれました。その翌日、駒ヶ根から木曽駒ケ岳に登りました。木曽駒ケ岳は麓からバスとロープウェイで有名な千畳敷カールまで行くことができます。地元の人には、子供の頃、学校行事で千畳敷カールまで歩いて登り、その過酷さで山が嫌いになり、まだ一度も千畳敷カールから先には登ったことはないと言う人もいます。
その日めずらしいほどの青天に恵まれ、千畳敷カールには黄色い花が咲き、駒ケ岳からはすぐ近くに木曽御岳山の華麗な姿が望まれ遠く、北アルプス、乗鞍もはっきりと見ることができました。日本にも駒ケ岳のような素晴らしい山々があります。山登りが苦手な人でもロープウェイに乗ればすばらしい風景に出会えます。ぜひ一度、訪れることをお勧めします。
2018年春 滋賀県、伊吹山・竜王山
2018年春 徳島県、剣山・三嶺
日本の四国地方の徳島県の山深いところに祖谷という里があります。深山幽谷に囲まれた棚田の風景が見られる素朴な山里で、「祖谷のかずら橋」と呼ばれる渓谷にかかるかずら橋で有名です。その祖谷に華麗な姿を見せているのが剣山で四国一の大河、吉野川の源でもあります。剣山の山頂には剣神社があり、ユダヤの民の剣伝説がある山です。祖谷の里では競うように桜が咲いていました。剣山と長い尾根で結ばれているのが徳島と高知の県境にある三嶺です。まだ雪が残る三嶺に登り、その翌日、駆け足で剣山に登りました。三嶺の麓からダケモミが群生する長い丘を登りつくと視界が開け、急峻な崖筋の道に出ます。そこから見上げた雪が残る三嶺の姿はいつまでも思い出に残ります。剣山、三嶺に向かう途中、淡路島の花桟敷公園で春の花を楽しみました。