京都と奈良、どちらも日本を代表する観光地です。どちらがいいと聞かれても人それぞれ、個人的感想では奈良が好き。素朴で京都に比べると静かです。
2019年の秋、中国の友達を案内して京都と奈良を訪ねました。
先ず、京都の東福寺と清水寺です。東福寺は紅葉で有名、そのため大変な人で境内を歩くのも時間がかかりました。清水寺は日本の着物を着た女性がたくさんいましたが、良く聞いていると中国語で話をしていました。着物とお寺と紅葉。やはり日本の代表的風景です。

秋の九重を見たくなり三俣山から坊ガツルを歩きました。ミヤマキリシマが咲き乱れる春の九重も美しいですが秋の九重、坊ガツルも最高でした。
坊ガツル賛歌の歌詞、「深山紅葉に初時雨……もののあわれを知る頃ぞ」、坊ガツルの紅葉を見ていると、もののあわれを思ったのか感動が込み上げてきました。山を下りると高原のススキが光を浴びて銀色に輝いていました。

信州駒ケ根に住む知人から千畳敷の最も美しい季節は9月の末と聞いていたのでその季節に千畳敷から三ノ沢岳に登りました。
三ノ沢岳は千畳敷から木曽駒ケ岳への方向と逆で千畳敷を左に登ります。多くの登山者は駒ケ岳を目指して右に行くので静かな登山を楽しめます。
千畳敷から稜線の極楽平に出ると向かいに三角の優美な姿で聳えるのが三ノ沢岳。極楽平からは右に木曽駒ケ岳、正面に三ノ沢岳、その真ん中に木曽御岳山が見えます。　
三ノ沢岳はすぐ近くに見えますが、アップダウンが結構あって山頂まで２時間半ほどかかりましたが、三ノ沢岳の尾根の紅葉がすばらしかった。

京都から山陰地方に向かう途中に和田山というJRの駅があります。そのあたりは但馬（たじま）と呼ばれる地域です。その和田山に「天空の城」と呼ばれる竹田城があります。　　
山の上に石垣だけが残り、九州の大分県にある豊後竹田城とともに城跡が有名です。豊後竹田城は多くの日本人に親しまれてきた「荒城の月」という歌のお城です。その歌詞は「春高楼の花の宴・・」で始まります。城跡に立てばはるか昔のお城での宴がしのばれる、の意ですが、そこに立てば「春高楼の・・」のメロデイーが聞こえてくるようです。
秋、但馬の竹田城のある里はしばしば厚い霧に覆われます。そしてお城の石垣が雲海に浮かんでいるような風景が現れます。竹田城のある山の向かいの山に登れば、まさに雲の上に浮かぶお城を見ることができ、感動に心打たれることでしょう。
竹田城から車で30分ほどのところに見事なフジの花の公園があります。
また竹田城から少し足を伸ばせば、但馬には美味しい皿ソバで有名な出石という城下町があり、出石城があります。