新疆ウィグル自治区・夏塔古道の写真 シルクロードの古道を歩く2-1

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シルクロードの古道を歩く2

新疆ウィグル自治区

第30回-2

夏塔古道2

INDEX

  1. シルクロードの古道を歩く【夏塔古道1】
  2. シルクロードの古道を歩く2【夏塔古道2】
  3. シルクロードの古道を歩く3【夏塔古道3】

シルクロードはギリシャ、イスラム、インド、中国の世界の四大文明が交差する道で、新疆にはシルクロードの三つの道が通る。唐の都、長安(西安)を出て張掖、酒泉を過ぎ敦煌の手前の瓜州で道は北と中央、南の二つに分かれる。中央と南のルートは楼蘭で分かれ、北ルートはウルムチから伊犁哈薩克(イリカザフ)自治州の伊寧(イニン)を通る草原と森林の道である。中央ルートは敦煌から楼蘭、タクラマカサン砂漠の北を通り、カシュガルからペルシャ方面に向かう幹線ルートである。楼蘭王国は紀元前176年から建国されその滅亡は謎である。“楼蘭の恋人”で有名な遺跡が発掘されている。南はタクラマカン砂漠の南、崑崙山脈に沿う高山峡谷の道である。敦煌の近くに西域への関所、玉門関がある。玉門関は甘粛省と新疆の境界、古は匈奴と戦う戦場への玄関でもあった。李白は「子夜呉歌」で「長安一片月 万戸搗衣声 秋風吹不尽 総是玉関情 何日平胡慮 良人罷遠征」(長安の一片の月、家々から聞こえる砧(きぬた)の音、秋風止まず、すべてが玉門関にいるあなたを偲ばせる、あなたはいつ遠征から戻れるのでしょう)と詠んだ。玉門間を越える砂漠の道は灼熱と砂嵐が舞う過酷な道だった。

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旅案内

夏塔古道を南に行けばシルクロードの幹線、中道が通る南新疆の阿克蘇(アクス)地区の拜城(パイチャン)、捷径(ジエチン)に到る。秘境探検で徒歩で古道を走破する人もいるが全行程は6日かかる。途中、哈塔木孜達坂(ハトムチタ坂)や古代の人が夏塔古道を氷の階段と称したように最厚20mある木紮爾(ムザール)氷河の難所を行くことになるが秘境の夏塔峡谷を存分に楽しめる。古代シルクロードの旅人の思いになりいつか歩いてみたいと思う。

新疆ウィグル自治区・夏塔古道周辺の略地図

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